●○●now Recording

Rinky Dink Studio所属。レコーディングエンジニア三浦実穂のブログです。レコーディングさせて頂いたCDのご紹介、近況報告など。

◎  レコーディングのやり方について 

たまには、作品紹介以外のことも。
これから初めてレコーディングをしようとおもってる人に役立つかもしれない、レコーディングのやり方について!
レコーディングのやり方というか、手順というか、これはバンドさんによって本当様々です。
クリック(メトロノーム、ドンカマ)を使う使わない、
どこまでの楽器を同時で録る、などは、よくどうするのがいいですかね?と聞かれたりもするのですが、
目指す雰囲気や、バンドさんそれぞれのグルーヴの出し方
(あくまでリズム隊の演奏にみんなが合わせていくのか、全員同時で演奏してる雰囲気が大事なのか、
かっちりめに録っていきたいのか、、など)
に合いそうな方法、希望を教えてもらえればそれに沿ってこちらも準備します。
私の場合は、バンド的に1番演奏しやすいと思うやり方をしてもらうのが結果的に1番良いと思っています。
(時間がどう考えても足りない場合はなるべく同時で録れるところは同時で録ることを勧めていますが。。
バンド編成で10時間で3曲、mixもして完成させて持ち帰ります!とか)
ここからは色々なやり方について詳しく書いていきます。
1、完全にバラで録る
まずドラマーがクリックだけ聴いてドラムを録って、
次にそのクリックと録れたドラムを聴いてベーシストがベースを弾いて、
クリックと録れたリズム隊を聴いてギタリストがギターを乗せて…
という完全に1人ずつが自分と戦う方式。
<良い点>
クリックを基準にして細かいヨレなどにまで注意しつつ丁寧に録っていくことができる。
確実に一つずつ問題をクリアしながら録っていける。
分離よく丁寧に録れる。
<注意する点>
注意点というか大前提として、
ドラマーがクリックだけを相手に演奏しても、
クリックにある程度合いつつ且つグルーヴも出していける、
当然曲の尺や展開は間違えない、というくらい曲が身体に染み込んでいて、
普段からクリック練習もしてないと難しい。
どうしても1人ずつで録っていきたいけど、
ドラムだけで録る時に仮歌仮ギターが無いと曲の展開が分からない、
もしくはイマイチ乗れない、という人も珍しくないです。
そういう時はラインで仮ギター、mixルームで仮歌、など一緒に演奏してもらいますが、
結局仮歌仮ギターと釣られ合ってクリックの意味がない……
という展開も見かけたりします。
そうなるくらいなら最初からギターはアンプブースに入れるなり後でリアンプするなりで同時で録っちゃって、
あとで1人ずつピンポイントで直していく方が効率はいいです。
リズム隊だけ同時で、というのも良く使う手段ですね。
仮歌仮ギターはあくまで仮なので、
展開の確認程度に聴きつつしっかりリズムキープする強靭な心が必要です。
それと、この方法は当然時間がかかります。
仮に全員1発で決めたとしても、同時で録ったら1曲5分のところを、
ドラム、ベース、ギターで5分×3かかる訳で単純に3倍掛かるわけです。
全員1発で決める人達は流石に見たこと無いんでもちろん実際はもっともっとかかります。
ワンパートが自分の録りに1曲1時間掛けて4人編成だったら4時間、
セッティングや音作りもそれぞれあるのでトータル5時間、
歌録りに1時間。
そこからmixに2時間使ったら1曲の録りで8時間パックでギリギリということになるわけです。
ドラムやベースで苦戦しすぎてギターに全然時間使えなかった、
とかボーカルが出番まで散々待たされたのに時間に急かされて1、2回しか歌えなかった、
ということにならないようにしっかり準備して時間配分していきましょう!
fc2blog_20160803213434e00.jpg
2、楽器全部同時で録る
クリックは目安程度に流して(もしくは聴かないで)、
全員一緒にドカンと録りましょうという方法。
「一発録り感」や「プラスの意味での荒さ」を好むバンドは敢えてこれに挑むこともあります。
ヘッドホンしたくない!クリックもいらない!
ってバンドさんの時は全部のアンプを1つの部屋で鳴らして同時に録っちゃうこともありますが、
ベースはアンプ出しするとローがドラムのマイクにもギターのマイクにも回り込んで
色々とmixの時に苦戦したり音がボヤけたりする時もあるので、
ベースはラインで録っておいて、
あとでその録ったラインの音をアンプから流して再録することで厚みのある音に仕上げるということもよくやります。
(リアンプと呼ぶ方法です)
<良い点>
多少クリックと合ってなくても、楽器同士が噛み合っててノリがあればかっこよく聴こえたり、
むしろそれが味になったりもする。
バラ録りでは出ない一体感が演奏的にも音質的にも出せる。
効率が良い。結果的に演奏に使える時間が長く取れます。
<注意する点>
後から部分的なミスをピンポイントで直すということに限界がある。
場合によっては部分的に別テイクと差し替えとか、
アンプの位置や向きに配慮することで音のカブりを減らして部分的な直しをできるようにする、
とかも可能ではありますが、これが違和感無く直せるかは演奏の安定感次第になってきます。
クリック聴きながら同時で演奏、
をする場合は普段からクリック練習してBPMをしっかり決めてきてくださいね~。
fc2blog_20160803213515abc.jpg

3.楽器は同じ部屋で同時で演奏するけど音が干渉し合わないようにアンプだけ別の部屋に入れてしまう
1と2のいいとこ取りような方法です。
演奏者は全員同じブースで同時に演奏するけど、
アンプは別の部屋に置いておいて、お互いの音はヘッドホンの返しから聴くという方法です。
同時で演奏はできるので演奏のノリは出しやすいですが、
楽器の音同士は干渉しあっていないのでピンポイントで一人ずつ直すことも可能だし、
後々バランスの調整も音が干渉し合ってない分調整できる幅が広いです。
この方法は、演奏ブースが複数あるプランに限られてくるのでRinkyDinkStudioでこの方法を取りたい場合は、
八王子店か、荻窪店の7st+8stプランをご利用ください!
fc2blog_2016080321355435b.jpg
長くなっちゃいましたが今回はこんなところで。
あ、あとmixにどれくらい時間かかりますか?もよく聞かれるんですが、
時間はあればあるだけできることが増えます。
なので余裕は見れるだけ見てもらえるとありがたいです。
1曲なら2時間、複数曲なら3、4時間くらいはあれば嬉しいですが、、
録りに時間が掛かりすぎてしまってmixがものすごい駆け足になってしまうこともやっぱりあって、
そういう時もできるだけ時間内で最大限頑張らせてはもらいますが、
あまりに時間が無いと、正直もったいないです。
時間配分しっかり組んで、
バンドに合ったやり方を探しましょう。
相談でも質問でも気になることはなんでも言ってもらえれば一緒に考えます。
一緒にかっちょいー音源作りましょうー!
fc2blog_2016080321265621c.jpg
スポンサーサイト

COMMENT FORM

  • URL:
  • comment:
  • password:

Trackback

トラックバックURL:http://recmiuramiho.blog.fc2.com/tb.php/91-18368bd0


back to TOP