●○●now Recording

Rinky Dink Studio所属。レコーディングエンジニア三浦実穂のブログです。レコーディングさせて頂いたCDのご紹介、近況報告など。

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◎  サヴァン道 1stアルバム「サヴァン道」  

少しリリースから日が空いてしまいましたが、
独唱パンク主催チバ大三さん率いるバンド”サヴァン道”、
1stアルバム「サヴァン道」担当させて頂きました!

綿密に構成された遠慮の無い爆音を
どうぞお楽しみください!

jacket.jpg

1.猿サバ
2.サバコア
3.戦争は知らない
4.尊厳
5.ボルトとナット
6.パープルゾーン
7.サヴァン道


全国発売中です。
amazonやdisc union、タワレコなどなど通販でも手に入ります。

PVで2曲フル試聴出来ますのでどうぞ。
  

一見すると何故か鯖に固執している謎のパンクバンドなんですがね、

少し耳を傾けるとかっこいい爆音とかっこいいリフと絶妙なバランス感、どこまで本気か分からないと見せかけて全部本気な感じ、

只のがむしゃらパンクには収まらず世界観を築いている魅力的なバンドなので是非チェックしてみてください。


一見一番普通の人と見せかけて一番ライブでの豹変が凄まじいんじゃないかという激情型なドラミングがかっこいいモンジさん、


魔術師という呼び名が妙にしっくりくる妖艶な雰囲気が素敵、この大人気ない爆音感の上で成り立っている綿密な構成はこの人の計算の上。ベースの山崎怠雅さん、


皆様ご存知バリトンサックスの暴れ馬、この人がいると色彩がいい感じに滲んで混ざるんです。浅野廣太郎さん、


そして全ての仕掛け人、破茶滅茶さで煙に巻いてるけど、イメージを声に乗せるのが本当に上手い、素晴らしい表現家です。チバ大三さん。


大人が集まって本気でバンドやるとこんなに面白い事になるんだなぁという感じです。笑


アレンジ、mixは山崎怠雅さんプロデュースの元に敷き詰めて行きました。
こんなにわしわし遠慮なくバチコンバチコンやらせて貰えるmixはそんなに数多く無いので面白かったです笑

生っぽい格好良さの音源を作ることってなかなか難しいんですけどね、
(ただただ生煮えなだけの音源って残念ながら大半はしょぼく聴こえちゃうんですよ。)


いい生感が入りつつ、ライブとはまた違う聴きごたえを醸しつつ、チバワールドを堪能できる良音源です。
各通販でも手に入りますので是非チェックしてくださいね!


サヴァン道公式HP
http://www.savandou.info/

わたし、マスコットキャラの猿サバくんが好きで好きで。
もうちょい画像が良ければロック画面にしたいんですけど。
この画像の荒さも良さなのかとかも考えつつ。
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◎  レコーディングに望む前の準備とか諸々について 

もう新年の挨拶にはあまりにも遅すぎる時期ですが、
改めまして明けましておめでとうございます!

今年も良い音の鳴る現場に携わらせていただけますように。

今年初ブログなんで、
レコーディングについて誰かの参考になったらいいなと思う事とか書いてみようかなと思います。

なんか偉そうなこと書きそうですが、最終的には音楽に正解なぞありません。笑
何を目指すかもどんな風に過程を楽しむかもそれぞれです。そういうところもあるかもな程度に読み流して頂いて何卒御容赦下さい。


1、レコーディングで奇跡は起きません


はい。いきなり身も蓋もないやつです。

いい音源を作れるかどうかというのは、
極論、どれだけ事前に準備をしてくるかだと思います。


今迄何百回も弾いたはずのフレーズがゲシュタルト崩壊的に全然分からなくなるのはあるあるですが、
普段出来ない事がレコーディングの現場で急に出来るようになるというのは多分無いです。

いいテイクが録れた!っていうのはそれだけ練習、確認して来た事を発揮できたという事ですし、
いい雰囲気出せた!っていうのはプレッシャーに負けずに気持ちを持ってこれた、
どんな音源にしたいかをしっかりイメージを固めておけたという事だと思います。

もちろん、レコーディングは何度もやり直せるし部分録りやいいとこ取りができるのでじっくり臨めます。
ですが、レコーディングはお金がある程度掛かるものですからね。
事前に詰めておけば済んだはずの作業で時間を使ってお金がかさんでいくのは正直勿体無いです。

逆を返せば料金を支払って頂いた時間をどう使おうが自由なのですが、
本当だったら他の作業に使えたかもしれない時間を消費してしまうのはやっぱり勿体無いですよね。

最低限間違えなく演奏できる状態を持ってきていただいた上で、
その中で良いものを目指せた方が当然効率的です。

なかなかメンバーが集まれない、とか曲が出来たばっかりだ、とか事情はあるかもしれませんが、
CDを買う人には言ってしまえばそれは関係の無い事です。

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2、クリック(メトロノーム、ドンカマ)練習は結局大事です


ドラマーは特にですがドラマーに限らずクリック練習はやっぱり大事だと思います。

クリックに縛られたカチカチの音源にしたくない、
自由に演奏している感じを出したい、
という場合はクリックを使わずレコーディングすることもざらですしそれでも良いと思うのですが、
クリックに合わせることも出来る人がクリックを使わずに演奏するのと、
合わせる事が出来ない人がクリックを使わないの(使えないとも言う)では安定感が違います。

また、クリック使っててもらった方が他のテイクといいとこ取りで繋げるとか
必要ならコピペするとか編集でできることは増えます。

私は多少クリックと合ってなくても聴いて気持ち良ければ良しとする傾向のある方ではありますが、
それはノリとして成立してた場合であって、
普通にふんふん聴いててズレて感じるのはダメです。

その、どこまでが「ノリ」でどこからが「ズレ」かも人によって違うのでまたアレなんですが、
一つ分かりやすいのは、自分達が気持ちよく聴けるかどうかでしょう。

自分達が聴いてて気持ちよくない音源は多分買った人も気持ちよくないです。
ですし、自分たちで自覚できるズレ加減じゃない限り、やり直してもらっても多分直せませんし。笑

でも自分はめっちゃ気になることが他のメンバーは気にならない、もよくあります。
リズム隊だけで聴いてたら気になる部分も、歌が乗ってバランス整えたらあまり気にならない、ということもあります。

1点に集中し過ぎて全体が見えなくならないよう、どの辺をOKとするかはみんなで詰めていきましょう。

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3、フレーズはきちんと確認しておきましょうね



1人ずつバラバラに録っていきたいです!と希望を頂いたので、
じゃあまずクリック聴いてもらってドラムだけ録りまーす、ってなったときにいざ始まると
「あれ、Bメロ何回しだったっけ…」
「あ、2番はフレーズ変えてるの忘れてました」とか、

もっと辛いのだとドラム録り終わってベース乗せてみて初めて
「あ、ここフィル違ってました」「ん、ここひと回し足りなかったっすw」


_(┐「ε:)_ズコー

って感じです。

フレーズの確認が甘くて、
録ってみてから「お前こここんなの弾いてたの?!普段全く聴こえなかった笑」
とかメンバーさんが言い出す時もあります。

フレーズの細かいところで不協和音が発生してた、とか(誰かが変えるしかないです)

コーラス何となくで持ってきすぎて全然音が合ってないとか(考え直して練習するか諦めるしかないです)

全員が違うキメでキメてた(つまりキマってない)ってのにも出会ったことがあります。笑
ダダダダッ!の人とダーダッダ!の人とダンダンダンダ!の人と的な。

1人2役で重ねる時とか、
普段できないことをやる時に試してみないと見えてこない部分があるのは仕方ないですが、
確認できることはしてきましょうね。

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4、テンポも決めておきましょうね



クリック使うならBPM幾つ、は決めておきたいです。

全部録りおわってから、「これ、全体を少しテンポ落とすとかできますか?」
とか言われること意外とあるんですが無理があります笑

自分が演奏しやすい、ももちろん重要ですが、
最終的に1番大事なのはどのテンポが曲のイメージや歌メロ的にしっくり来るかだと思います。

テンポ決めて、そのクリックに馴染んだ状態で来てくれれば歌録る段階になってから早すぎたかも…とか遅すぎたかも…なんて悲劇は起きないで済みます。

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5、編集は色々出来ますが限界はあります!


現代主流になっているデジタルのレコーディング、これはとても便利です。

別々のテイクを部分的に違和感なく繋いじゃうとか、
リズムを直しちゃうとか、
歌のピッチを綺麗にしちゃうとか色々な事ができます。

魔法使いですねとか言ってもらえたりするくらい驚いてもらえる時もありますが、
くれぐれも何でもできるとは思わないで欲しいです(;▽;)

例えば歌のピッチを直すにしても、
チューニングメーターで目盛り少しズレてるかなくらいのブレなら割と違和感なく行けるものですが、
半音とか他の音域に被ってくるくらいズレてしまうと無理やり直しても声質が変わってしまいます。

しかも、この作業、割と時間がかかります。
1曲丸々全部のピッチを直したら歌の分量やズレ具合にもよりますがそれだけで1時間以上は掛かりますね。
コーラスいっぱいあったりしたら数時間。
3曲くらい録ってたとしたら、MIXとは別に3〜5時間必要になっちゃうんですね。

コンディション的にもう何度も出来ない、とか
何回もやったところでうまく行きそうにない、とか
声質は気に入っててやり直したくないけど微妙なズレは補正して欲しい、とか
なら時間を使わせてもらえれば喜んで直しますが、
もう1度部分的にやり直す方が全然早いという時もあります。

リズムも一緒です。

また、リズムは基本的に土台なので、
リズムがぶれているものにうわモノを乗せてしまってそれを後から直そうと思うと、
ドラムは直ったけどベースとズレる、
ベースを直したらギターとズレる、、
全部直したけど違和感が出る、、、
その部分が綺麗になったおかげで今度は他の部分が気になる、、、
と1箇所直すことによって余波が全体に出てしまったりします。

直したいところはなるべく早く相談してもらって、
録ってしまうのと編集に時間をもらうのとどちらが効率的且つ効果的か判断して行きましょう。

直してしまった方が良くなる事は多いのですが、直しすぎて不自然になってしまったり、
せっかくの空気感や癖みたいなものを失ってしまうこともあります。

便利なものは使った方がいいので編集に頼るのは何も悪い事では無いですが、
さじ加減はその場その場で判断していきましょう。

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6、mixってどれくらい時間あったらいいの?


これ、めちゃくちゃよく聞かれるんですが、
どれくらい時間掛けたいのかによります。

スタンダードなバンド編成で、
とりあえずバランスをある程度取る、であれば1曲1時間もあれば。

重ねがいっぱいあるとか、
聴きながらそっから微調整を丁寧にやっていきたいとか、
ピッチの補正をして欲しいとか、
ここだけディレイ、ここだけリバーブ、など後がけエフェクトを多用する、
などなどやることがあればあるほど時間は増えます。

たくさん時間があればあるほどできることは増えますので、
いつも私は「とりあえず1曲1時間は見ておきたいですが、そこから先は追加調整があればあるほど時間が必要になりますねー」と答えています。

後でなんとかしてもらおう状態で全然納得いってないまま進んであとはMIXに丸投げも困りますが、
演奏に時間使いすぎてMIXに時間が全然取れない、も困ります。

しっかり準備してきてもらって今できる精一杯はここだな、っていういいテイクを見定めつつ、
MIXにもある程度時間をもらいつつ、
お互い確認しながら進めていけるのがベストですね。

それと、どんな音にしたいかは自分たち次第です。
カンカンのスネアにギャリッとしたギターが好きな人もいれば、
ぶっといスネアにミッド感たっぷりのギターが好きな人もいます。

ジャンル的にこんな雰囲気かな?と客観的に判断して提示することはできますが、
最終的には好みの問題になってくる部分はとても多いので、
できるだけ完成イメージを思い描いて来てくださいね。
このCDみたいにしてほしいというのを持ってきてもらってもいいです。
お任せで、と言ってもらえるのはむしろ嬉しいです。
完成系が掴みきれなかったらそれでも良いので相談しながら作っていきましょう。

一番困るのは、完成系が見えていない上に提示してもはっきりしてもらえない時です汗

要望の出し方は全然抽象的にふわっとしてて構いませんが(ドカーンて感じにとかキラキラ感重視でとかなんかそんなのでいいです)、
ゴールが無いのは困ります。笑 どこ目指していいか分かりません。笑
分からないときや、何が違うか分からないけどなんか違う、しっくりこない、って時はもちろんそう言ってもらえれば一緒に考えられるのですが、、。
いじくり回した末に最初のに戻せます?とかはちょっとアレですね笑

思いついたことがあって、試して、違ったわ、で戻すのは無駄ではないのでそれは全然OKですが、
ゴールがなくていじり倒した末に特に収穫も無く終わるのはまあちょっと無駄です。

スタジオで聴くのと家で聴くのが印象違うのは当然なので、一旦持ち帰って考えますは全然良いです。
その場での最善を見極めましょう。

IMG_4608.jpg


これ系のブログ書くといつも尋常じゃなく長くなってしまうのですが、
最後まで読んでくださった方ありがとうございます!!
合間合間に箸休め的に適当な画像いれましたが特に意味はありません。

今年もよろしくお願いいたしますー!!!
もうすぐ上北沢にいい感じのレコスタ立ち上げますのでぜひご利用くださいね!!!






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